SORAOTO

なにを持って「フェス」というのかは、かなり色々あるらしくって、自分でももうよくわからない。学術的な解説や、専門的に突き詰めた見解もあるのだけれど、個人的には主催者が「フェス」だといえばそれでいいと思ってている。それと、受け手によってもこの言葉から連想するイメージはそれぞれだと思う。

宙音 -SORAOTO-
に行ってきました。「みんなで野外フェスつくってみませんか?」というキーワードを掲げるこのフェスが僕は大好きなんです。超大型台風上陸直前、ということでずっと雨だったけど、ライブ会場は巨大な営火場になっていて、濡れないどころか夜は屋根の中でのキャンプファイヤー。セカンドステージも屋根がある。お客さんたちはチケット代にコテージの料金も含まれていて、テント張らなくても安心して寝れる。

このコテージがまた良くて、4~8人くらい用のコテージそれぞれに屋根付きのデッキ部分があって、ステージまで行かないけど、音を聞きながらキャンプ気分を楽しむには最高。同コテージのメイトと一緒に飲んだり。

ミュージシャンのLINE UPはもちろん中々で、お馴染みのメンツ + グッとくるところを抑えている感じ。

でっかいフェスに疲れた人。
ライブ好きだけど、面倒な準備が嫌な方
まったり過ごしたい人
フェス初心者さん

なんかには絶対お勧め。

と、なるのだが、そんなことより「主催者のハートがいい。」ってところが肝心。

主催代表のタケちゃんとはいつからか忘れたけど、まぁ友人で、色々お世話になったりしているけれど、彼自身が「みんなでつくるフェス」に本気で取り組んでるなぁと関心。それっぽいフレーズを並べるイベントは多かれど、タケちゃん見てるとなんだか嬉しくなるんだよね、その場所にいれることに。

車の誘導から、アーティストケア、会場のデコ、音響、出店者さんとのやりとり、そんなんに全て目を配っているし、各スタッフさんたちへの指示も暖かい。

夜のアコースティックセットで、なんとな〜く集まり始めたお客さんたちのフロアに、黙って、丸太の重たい椅子を運んで用意していたのもタケちゃんだったし(まったり座って聴く雰囲気だった)。翌朝チェックアウトが近くなって各コテージを「時間だよーおはよー」と言って回っているのもタケちゃんだった。翌日、一足早く帰る僕らを、ゲートで見送ってくれたのも。

文字にすると、なんか気持ち悪いくらいなんだけど・・・(笑)

これぞ愛されるフェス!!
と、朝起こしてくれたタケちゃんの顔をみて思わず言ってしまった。

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帰ってきて、そのまま顔を出した展示会にてHiDAMARi glass のRyuちゃんとも話したのだけど、フェスって、「音楽」とか「アウトドア」とかって単発で説明できるようなもんじゃなくて、会場全体の空気感というか、あたたかさというか、そういうのを体感できるところだと思うのよね。なんか、帰ってきたら嫌なこと忘れるとか、ちょっと人に優しくなれるとか、自分もなにかアクションしたくなるとか。

なんかそういう部分がわかりやすいフェスなのかなーと。
そしてそれをつくってる、タケちゃんとスタッフの皆様最高〜。

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べつに、全国や世界のフェスに行きまくってるわけじゃないから視野が狭いだけかもしれないんだけど。僕がこの数年、大きなフェスから遠ざかってしまったのは、個人的に求めてるそんな部分があまり感じられなくなってしまったからのかなと。観たい、行きたいって気持ちはもちろんあるけど、終わった後「疲れたー」って思ってしまうことが多くて。もちろんその場では最高に楽しいんだけど。

でも、SORAOTOにいると、こういうのが自分にとっての”フェス”なんだよなーと思う。

さんきゅー!!

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